- トラクターにはどんなメーカーがあるのか知りたい…
- 日本国内でオススメのトラクターを知りたい…
- 海外のトラクターも少し気になる…
トラクターを買うのも売るのも、どのようなメーカーがあるのか知っておきたいですよね。
国内のクボタ、ヤンマー、イセキ、三菱マヒンドラのどれかがいいと言われていますが、それぞれの違いを知りたい方もいると思います。
私は全国33店舗を構える農機具の販売と買取を行っている農機具王のWEB担当テノです。
この記事では、国内外の主要トラクターメーカー7選をまとめました。
この記事を読めば
- メーカー選びの参考になる
- 新たな知識を得意げに披露できる
はずです。
日本国内であれば国内主要4メーカーから選べば問題ありません。
ただ知識として、海外にもどのようなメーカーがあるのか知っておくのがオススメです。
この記事の主要メーカー10選の根拠は、以下の記事から算出しています。
農業機械メーカーの売上高世界市場シェア(2020年)
1位 ディア・アンド・カンパニー 13.3%
農機(農業機器)業界の世界市場シェアの分析
2位 クボタ 9.5%
3位 CNHインダストリアル 7.3%
4位 アグコ 6.1%
5位 ヤンマー 5.0%
6位 クラース・グループ 3.2%
7位 トロ 2.3%
8位 マヒンドラ・マヒンドラ 1.5%
9位 SDF 1.0%
10位 井関農機 0.94%
トラクターの国内主要メーカー4選とその他メーカー
国内の主要メーカーは、国内シェア率順に並べると以下のようになります。
- クボタ
- ヤンマー
- イセキ(井関農機)
- 三菱マヒンドラ
世界の売上シェア2位で、日本・中国・タイでトップシェアのクボタ。
ちなみにクボタの出している売上規模ランキングだと3位みたいです。
世界では5位でありながら4位アグコ傘下のマッセイファーガソンの販売も行うヤンマー。
世界10位のイセキは、昔ポルシェと提携していたこともあり、レーシングチームのスポンサーをしていたこともありました。
三菱マヒンドラは、8位のマヒンドラ・マヒンドラが33.3%の株式を取得している会社です。
それぞれ説明していきます。
クボタ
売上高は国内2位のヤンマーとは3倍以上の差をつけている、文句なしの国内NO.1農機具メーカーです。
自動車メーカーで表すとしたら、トヨタでしょうか。
その上、創業130年。
国内シェアは35%です。(農業機械業界における各社シェア2015年を参照)
トラクターの馬力は10.5〜170のラインナップを揃えていて、家庭用から大規模まで対応しています。
自動運転機能のついた無人仕様の最新トラクターもある一方で、必要最低限の機能がついたシンプルで価格が抑えられたトラクターもあります。
部品供給が素晴らしく、注文すれば次の日に届くこともあるので、中古で購入を考えている方にもオススメです。
クボタの中古市場での存在感がすごいです!
1980〜90年代に製造されたL1シリーズは、新興国からの人気が高く、30〜40年前のものに値がつきます。買い替えで下取りや買取時に高く売れやすいのも特徴です。
各メーカーの壊れやすさは、様々な状況を加味しなければならないので、一概には言えません。
それでも買取現場を見ていても壊れにくさを感じます!部品が多く安いのも特徴です!
ヤンマー
売上高は国内2位で世界シェア5位のヤンマー。
1972年には、世界No.1の農機具メーカーのディア&カンパニーと提携し、輸入販売を行っています。
そこから共同研究開発などもしているのが特徴的です。
国内シェアは21%で、クボタと合わせると国内シェアの過半数を占めています。(農業機械業界における各社シェア2015年を参照)
トラクターの馬力は、13〜113まで揃えています。
クボタと同様に様々なニーズに答えられるようなラインナップですが、モデルの数自体は少ないです。
買取をしている農機具王としては、エンジンはさすがヤンマーという印象です。
部品は高いけど種類が多くて、すぐ入荷できます。
イセキ(井関農機)
イセキの売上高は国内3位で世界シェア10位です。
1926年に創業した老舗農機具メーカーとなります。
国内シェアは20%を誇り、国内であればヤンマーと大差がありません。
他の国内メーカーとの違いはトラクターの色が印象的なブルーなこと。
「イセキのトラクターだ!」となりやすいる特徴があります。
比較的安価で手に入れることができて、メンテナンスはしやすいと評判です。
トラクターの馬力は13.5〜280.1まで揃えており、中型大型のトラクターの需要が高いです。
買取業者の農機具王としては、販売価格や部品が安いイメージがあります。足回りが壊れやすいと言われることがあります。しかしそれでもイセキを愛用している方も多いです。、部品供給はだいたい1週間ぐらいです。
三菱マヒンドラ農機
三菱マヒンドラ農機は、売上高国内4位世界シェア8位の農機具メーカーです。インドのマヒンドラ・マヒンドラが三菱農機の株式の33.3%を取得している会社です。
マヒンドラ・マヒンドラが株式を取得する前は、サトーというブランドでした。その後、三菱機器販売株式会社と合併したことで、三菱農機株式会社になっています。
その後、2015年にマヒンドラ・マヒンドラと提携しています。
国内シェアは5%ほどです。
三菱マヒンドラ農機は、新車市場よりも中古市場で積極的に取引されている印象があります!
その他
国内大手ではなく、中古市場にたまに出回るのが以下の4つです。
- 日ノ本
- IHIシバウラ
- スズエ
- サトー
この中でも、2009年に撤退してしまった日ノ本は中古市場でも人気があります。
クボタのOEM商品であるからという理由はありますが、私達農機具王でも高価買取の実績があります。
やはり間違いないのは、国内4メーカーですね。
実際に、農機具の買取をしている農機王で依頼があるのも、ほぼクボタ、ヤンマー、イセキ、三菱のものです。
海外主要3メーカー
海外の主要メーカーもご紹介します。
本州では珍しいですが、北海道などの広大な圃場では、海外メーカーのトラクターも珍しくはありません。
海外の主要3メーカーは以下の通りです。
- ジョンディア(ジョン&カンパニー)
- ニューホランド(CNHインダストリアル)
- マッセイファーガソン(アグコ)
ジョンディア
世界No.1農機具メーカー、ジョン&カンパニーのブランドがジョンディアです。
車メーカーで例えるならロールスロイスのような感じです。
農地も日本とは比べ物にならないほど広大なアメリカの会社。
グリーンのボディにイエローホイール、鹿のエンブレムがとても印象的。
前述の通り、ヤンマーが販売をしているブランドもあります。
機械学習で「雑草だけに除草剤」を噴射するロボットを製造するブルーリヴァーという会社を買収したなんて話もあり、世界をリードする農機具メーカーといえます。
ニューホランド
CNHインダストリアルという会社のメーカーです。
ニューホランドは、農業機械や建設機械の製造で知られる国際的なブランドです。特にトラクターの製造で有名で、その製品は品質と革新性で高い評価を受けています。
ニューホランドのトラクターは、幅広い用途に対応するさまざまなモデルがあり、小規模な農家から大規模な農業経営まで幅広いニーズに対応しています。
オランダに登記されているけど本社はイギリスにあります!
ケースIHというブランドもいれると、世界シェア3位のメーカー。
ニューホランドは北海道に日本ニューホランド株式会社があり、日本でも知名度のある海外メーカーです。
農機具王でも買取する機械があるので、日本では馴染みのある海外メーカーといえます。
マッセイファーガソン
ジョンディア、ニューホランドに並ぶ、日本で馴染みのある海外メーカーがマッセイファーガソンです。
世界シェア4位のアグコの傘下。フェントやバルトラも合わせた4位です。
「ファーガソンシステム」というけん引力を増加させる画期的なシステムを開発した有名な会社でもあります。
日本ではエム・エス・ケー農業機械株式会社で取り扱いがあります。
農機具王でも買取実績があり、日本の需要もあるのです。
その他海外メーカー
世界にはまだまだトラクターメーカーがたくさんあります。海外メーカーはホールディングス会社になっており、複数のトラクターメーカーを抱えている会社が存在します。以下の表をご覧ください。
会社 | ブランド(メーカー) |
---|---|
ディア・アンド・カンパニー(アメリカ) | ジョンディア |
CNHインダストリアル(イギリス) | ニューホランドケースIH ステアー |
アグコ(アメリカ) | マッセイファーガソン フェント チャレンジャー バルトラ |
クラースグループ(ドイツ) | クラース ルノー |
SDF(ドイツ) | サーメ ドイツファール ランボルギーニ ハリマン |
アルゴ(イタリア) | ランディーニ ヴァルパダーナ マコーミック |
後悔しないトラクターメーカーの選び方
主要トラクターメーカーをご紹介してきましたが、どのメーカーが良いのか、なかなか決められないですよね。
後悔しないトラクターメーカーの選び方は以下の通りです。
- 必ず、選んだメーカーのトラクターの修理が近隣で行えるかで選ぶ
- メーカー特有の機能を比較する
- 国内メーカーから自分が好きなもの、かっこいいと思うものを選ぶ
一つずつ解説します。
必ず、選んだメーカーのトラクターの修理が近隣で行えるかで選ぶ
トラクターのメーカーを選び、そのトラクターの修理が近隣で行えないものは選ぶべきではありません。
トラクターは長期間メンテナンスしながら利用するものです。故障することもあります。そのとき近隣でトラクターの修理が行えないと、高額な輸送費がかかってしまいますし、部品供給がスムーズでないものを選んでしまうと長期間トラクターが使えなくなってしまいます。
必ず近隣で選んだメーカーのトラクターの修理が行えるか調べましょう。地域名とメーカーを検索すれば、修理が行えるディーラーや農機具店を見つけられます。
トラクターのメーカーを決める前に検索しておきましょう。
メーカー特有の違いを比較する
トラクターはメーカーごとに微妙な違いがあります。農作業を行う点では、どのメーカーも大きな違いはありません。ただしスペックごとの違いはありますので、ご注意ください。
耐久性が大事だと思うのならクボタ、使いやすさを追求されたモデルならヤンマー、点検や清掃を簡単に行いたいならイセキがおすすめです。
ただしこちらもあくまで人によって感じ方が異なります。実際に選ぶ際は、ものをみて選びましょう。
国内メーカーから自分が好きなもの、かっこいいと思うものを選ぶ
最終的にトラクターのメーカーを絞り込んだ上で、選びきれない場合は、自分が好きでかっこいいものを選びましょう。国内メーカーから選べば、実用的な面で大きな違いは感じにくいからです。
ブルーが好きならイセキ、ヤンマーレッドが好きならヤンマーでもいいと思います。最終的な判断は、自分が愛着を持てることがトラクターを長く利用する秘訣です。なぜなら愛着のあるものは大事に利用するからです。保管場所や定期的なメンテナンスは必ず必要になります。
以上が後悔しないトラクターメーカーの選び方でした。この3つを満たしていれば、大きな間違いなどはないと思います。最後に国内メーカーから選ぶとお伝えしましたが、地域によっては海外メーカーのトラクターが流通しているところがあります。その場合は海外メーカーでも問題ありません。
繰り返しになりますが…トラクターを選ぶなら国内主要4メーカーから
北海道のような広大な圃場でなければ、国内主要4メーカーからトラクターを選びましょう。
確かに海外トラクターはめちゃくちゃかっこいいのですが、修理などのアフターサービスのことを考えると、国内メーカーが無難ではないかと思います。
中古トラクターを選ぶ場合も、取り扱い数を考えると自然と国内メーカーからの選択になるはずです。
まとめ
ここまで読んで頂きありがとうございました。
この記事は新たな情報が入り次第更新予定です。
メーカーの比較してほしい箇所などありましたら、どしどしコメント頂ければと思います。
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