メンテナンスが大事なことはわかるけど、どうしても後回しにして忘れてしまう…
- トラクターに必要なメンテナンスがわからない
- メンテナンスの種類が多すぎて頻度がわからない
- めんどくさくてなかなかメンテナンスせずに使っている
トラクターはメンテナンスを怠ると、寿命が短くなり、買い替えによる下取りや買取の価格が下がってしまいます。
そこで様々なメンテンナンス手法を以下の通りにまとめました。
- 日常的なメンテナンス(月2回程度)
- 定期的なメンテナンス(年1回程度)
- 劣化を防ぐトラクター保管方法
この記事は、全国33箇所に拠点を持ち、地域密着かつ全国対応している農機具の買取と販売を行っている農機具王のWeb担当で2年間買取現場を経験した、私テノが書かせていただきます。
この記事を読まないでメンテナンスしないでいると、以下のようなことが起きる可能性が高まります。
- トラクターの調子が悪くだましだましストレスをためながら使い続ける
- 故障しやすく高い修理費用が請求される
- 買取時に思ったより値段がつかなかった
メンテナンスを怠ると以上のような最悪なことになってしまうのです。
逆にこの記事に書いてあるメンテナンスを実施していただくと、以下のようなものを得ることができます。
- 快適にトラクターを使い続けられる
- 修理費用もおさえられる
- トラクターの寿命(馬力×100時間)を全うできる
- 買取や下取り時に査定がよくなる
実は買取の現場だと日頃のメンテナンスや保管方法を怠り、査定金額が下がったりすることがよくあります。あなたが少しでも長くトラクターを使い、手放すときも高価買取してもらえるように書きました。
メンテナンスを怠ると起きる弊害
冒頭でも述べさせて頂きましたが、メンテナンスをしないと様々な不都合があります。
特に高価なトラクターの寿命が下がってしまうのは困りますよね。
しかもリセールバリューの高いトラクターの価値をわざわざ下げてしまう理由もありません。
今一度メンテナンスを怠った時のマイナスを見つめて頂き、メンテナンスの重要性を説明します。
トラクターの寿命はメンテナンスをしないと早まる
トラクターの寿命は【馬力×100時間】というメーカーが出している基準値があります。
20馬力だったら2000時間も使えるのかと思うかも知れません。しかしこの数値はあくまで理想。
こまめなメンテナンスを行って始めて達成できるかどうかの数値なのです。
当然、保管状態や整備頻度で寿命は変わります。
劣化は買取査定に影響する
トラクターは数十年前のモノでも値がつくほど、市場価値の高いもので値段も下がりにくいです。
せっかくのリセールバリューもメンテナンスを怠り保管状態が悪かったりすると、外装が錆びてきたり、エンジンに負荷がかかり、壊れてしまうことがあります。
もちろん故障してしまったものは修理もできるのですが、修理費用は高いです。
実際壊れてしまったら、修理ではなくて、買取に出して新たに中古を購入する農家さんも少なくありません。
ここまで読んで、メンテナンスの重要性を理解いただけたでしょうか。
とは言ってもメンテナンスってめんどくさいですよね。
大丈夫です!日頃やること自体そこまで多くありません。1年ごとから交換するものと分けて考えられれば、実は大変じゃないのです。
月2回ぐらいの頻度で行うトラクターのメンテナンス
それではまず日頃から意識したいメンテナンスについてご紹介します。
- 洗浄
- グリスアップ
え?これだけですか
そうなんです。たったのこれだけをセットで行っていただければ、日常のメンテナンスは問題ありません。
1つずつ解説していきます。
洗浄
高圧洗浄機などで泥や草などを取り除いてください。
泥が固まりサビの原因になったり動作に影響が出てしまうことがあります。
電装部分やエンジンまわりに水がかかり、放置してしまうと、ショートや故障の恐れがありますので、高圧洗浄機などで洗浄する場合は気をつけてください。
洗浄して水気などを拭き取ったら次にグリスアップを行います。
グリスアップ
グリスアップはトラクターの故障を未然に防ぐことができます。
摺動部と呼ばれる、滑って動く部分に注油する作業のことです。
摺動部にはグリスニップルと呼ばれるグリスを注入する穴があるので、そちらに入れていきましょう。
主にグリスアップを行うのは以下の通りです。
- タイヤ周り
- 後ろの部分
- 下の部分
ニップルへのグリスアップの頻度は3ヶ月〜半年に1回ぐらいです。
ラスペネやCRCなどの簡易潤滑油なら、2週間〜1ヶ月ごとに行ってください。
エンジンオイル、ミッションオイル(ギアオイル)などのオイルの量が十分か、オイルが古くなっていないか確認しましょう。具体的な方法はこの後のご紹介します。
年1回程度行うトラクターのメンテナンス
ここから行うべきメンテナンスは、基本的には年1回程度の頻度で行います。(一部違いものを入れています)
洗浄やグリスアップのような頻度では行いませんが、重要な作業ばかりなので、しっかりと確認してください。
必要なメンテンナンスがこちらです。
- エンジンオイルの交換
- エンジンオイルフィルタの交換
- バッテリーの確認・交換
- ラジーエータースクリーンの掃除
- 冷却水の交換・補充
- ファンベルトの確認・交換
- エアクリーナーエレメントの掃除・交換
- タイヤの空気圧点検とボルトやナットの緩みをチェック
- ロータリー爪の交換
- ミッションオイル料の確認・交換
エンジンオイルの交換
エンジンオイルの交換目安は最初は50時間。その後は200時間と言われています。
その目安を参考にエンジンオイルを交換してもらえるといいのですが、できればエンジンオイルの量や色を定期的に確認したいです。
エンジンオイルが古くなったり劣化していたりすると、真っ黒だったり水っぽくサラサラになりますので、その場合は交換をしましょう。
ザラザラしてきたらほぼ末期のなので必ず交換してください。水と混じって入荷して白くなっているときも交換のタイミングです。
エンジンオイルのキャップを引き抜くと、オイルの色と量を確認できるので、先程ご紹介したグリスアップする頻度で確認を行いましょう。
エンジンオイルの不足や劣化は、エンジンが焼き付いたりする原因になるので、エンジンオイルの交換は最優先事項だと認識してください。
エンジンオイルフィルタの交換
エンジンオイルフィルタの交換は、エンジンオイル交換と同じ頻度、初回50時間。その後200時間ごとが一般的です。
しかしエンジンオイルの確認をした時に、オイル交換を判断した時に一緒に行いましょう。
エンジンオイルフィルタの交換を怠ると、目詰まりを起こしてろ過されていないエンジンオイルがエンジンに送られてしまいます。
バッテリーの確認・交換
ハイドロメータと呼ばれるバッテリーの状態を表すものを確認してください。
緑ではあれば問題なし、黄色は放電しているので充電が必要です。透明だとバッテリー液が不足しているので交換のタイミングです。
キースイッチをオフにして固定ベルトを外してマイナス端子から外しましょう。
逆に取り付けは+端子から取付けてください。
ラジエータースクリーン(カバー)の掃除
年に一回ほど掃除をしましょう。
ラジエーターは故障すると修理費用が高価です。
スクリーン(カバー)の掃除もしっかり行いましょう。
簡単に取り外せるのでエアーでゴミなどを除去しましょう。
冷却効果が高まるので、このあとご紹介する冷却水の交換と一緒に行ってください。
水を使って掃除して、そのまま設置してしまうと、サビがラジエーターに広がる恐れがあります。
冷却水の交換
冷却水の交換頻度は年1回ほどです。
冷却水が劣化してくるとサビが発生して、オーバーヒートになり、エンジンの故障につながります。
排水してタンクを洗浄して、新たな冷却水を入れてください。
交換や確認を行う際は、必ずエンジンが冷えている状態で行ってください。やけどの恐れがあります。
ファンベルトの確認・交換
100時間ごとに調整が必要です。
亀裂などがあったら交換しましょう。
ファンベルトは冷却と発電関わる機構を駆動させます。
ファンベルトが切れると冷却されずにオーバーヒートに繋がり、バッテリーが充電されなくて、エンジンがかからなくなるのでご注意ください。
エアクリーナーエレメントの掃除・交換
エアクリーナーは清掃は100時間ごと。交換は1年ごとと言われています。
掃除は取り外してエアーで行ってください。
目詰まりするとエンジン内部にほこりが入ってしまい、エンジンの破損に繋がることがあります。
タイヤの空気圧点検とボルトやナットの緩みをチェック
空気圧が強すぎると接地面積が狭くなり牽引力に影響が出たり、タイヤの消耗が集中するためパンクに繋がることがあります。
空気が不足していると、逆に接地面積を広くなり操作性や乗り心地に影響が出ます。
傷や摩耗、空気の量が適切かどうかチェックしてください。
適切な空気圧はタイヤの溝が5つほど地面に接しているのが良いとされています。
また忘れずにボルトやナットに緩みがないか確認しておきましょう。
ロータリー爪の交換
爪の先端部分が20ミリ以下になった場合交換が必要です。
爪が摩耗したまま使用すると、土が起こせなくなったり爪が取れてしまう可能性があります。
タイヤと一緒でロータリーの爪もボルトとナットの緩みがないか注意が必要です。
1、2本なくしているなんてこともあります。それはとても危険なので、爪の本数なども確認してみてください。
ミッションオイル量の確認・交換
ミッションオイルはギアオイルとも呼ばれています。
初回50時間、それ以降は400時間以降に交換することがオススメです。
交換しないと油圧部品が劣化しやすくなったり、走行関係が正常に動かなくなり走行できなくなる場合もあります。
交換頻度は高くなにので、定期的に必要量入っているか確認しましょう。
オイル交換時に一緒に確認することがオススメです。
ここまでメンテナンス方法を見てきましたが、実は見落とされやすいのが次に紹介するトラクターの保管方法です。最後なので、ぜひ一緒に確認しましょう。
トラクター保管方法
意外と見落とされがちなのが保管方法です。
雨ざらしになっていたり土の上での保管は避けましょう。
可能であれば屋内保管がおすすめです。盗難防止にもなりますし。
屋内保管が難しければ、アスファルトの上に移動させて、錆止めを行い、ブルーシートなどのカバーをかけて保管しましょう。
保管場所でトラクターの劣化が早まる
特に直射日光と雨、湿度等は機械の劣化を進めてしまいます。
サビから破損につながったり、電装系とエンジンまわりに影響がでて、エンジンがかからないといった原因になりやすいです。
長時間使わない場合のバッテリーの扱い方
繁忙期を終えて、長時間トラクターを使わないときは、バッテリーの-端子を外して保管しておきましょう。
バッテリーには微弱の電気が常に流れているので、外しておくとバッテリーの持ちがよくなります。
まとめ
トラクターは高価な機械です。
こまめなメンテナンスを怠ると、寿命が短くなってしまったり、買取時に値段が安くなってしまいます。
そのようなことが怒らないようにこの記事で紹介した以下のメンテンナンスを実施して頂けたら嬉しく思います。
- 洗浄
- グリスアップ
- エンジンオイルの交換
- エンジンオイルフィルタの交換
- バッテリーの確認・交換
- ラジーエータースクリーンの掃除
- 冷却水の交換・補充
- ファンベルトの確認・交換
- エアクリーナーエレメントの掃除・交換
- タイヤの空気圧点検
- ロータリー爪の交換
- ミッションオイル料の確認・交換
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