こんにちは、テノです。
お米を収穫するのに毎年必ず必要になるコンバインですが、故障してしまうと修理にはかなりのお金がかかります。
コンバインにはたくさんの部品が使われており、どの部分が壊れたかによって費用がかなり異なるのです。
実際コンバイン1台修理するのに30万円かかってしまうケースも珍しくありません。
そこで今回の記事では、コンバインが故障する原因3選と修理・整備費用の相場についてお伝えします。
コンバインのよくある故障の原因3選
コンバインはさまざまな理由により壊れてしまいます。
1年のうちで秋しか使わないのに、シーズンになると毎日のように酷使してしまうためでしょう。
しかし、どんなことが原因で壊れてしまうかを知っておけば、コンバインの故障を事前に防ぐこともできます。
ここではよくある原因あを3つご紹介します。
1.ベルトの破損
1つ目の原因は、ベルトの破損です。
コンバインには大きく分けて
- 「脱穀部」
- 「脱わら処理部」
- 「駆動部」
- 「刈取部」
4つの部分にベルトが使われていますが、これらの部分に使用されているベルトが破損してしまいコンバインが動かないことがあります。
たとえば、長年おなじコンバインを使っていると、ベルトの凹凸部分が擦れてツルツルになってしまいます。
表面の摩擦がなくなってしまったら、動力を伝えられず稲の収穫がうまくできなくなるのです。
ほかにも、ベルトが伸びきってしまい動力を伝えられなくなっていたり亀裂が入っている場合もあります。
このようなベルトの破損・劣化は、コンバインが動かなくなる原因になるので注意しましょう。
2.グリースの不足
2つ目の原因は、グリースの不足です。
コンバインの可動部分にグリスが不足していると、部品同士が擦れてしまいサビや故障の原因になります。
たとえば、稲を刈ったあとワラを排出する「排ワラ株元チェーン」にグリースを注油していないと、ワラが詰まってしまいうまく排出できなくなってしまうなどの不具合です。
グリースが不足していると、コンバインがうまく動かなくなりさまざまな部品の故障にもつながりかねません。
コンバインが動かないというときは、グリースを注油してみることをおすすめします。
3.配線の故障
最後の原因は、配線の故障です。コンバインを動かすためにはたくさんの配線が必要なのですが、それらの配線の一部が断線しているとうまく作動しない場合があります。
その原因は、コンバインの中に残っている穂や稲を食べに集まったネズミが、配線までかじって電気系統に不具合を起こすからです。
そのままエンジンをかけてしまうと非常に危険で、漏電などにつながる恐れもあります。
稲刈りが終了して倉庫に格納するときは、中に残った稲をしかk利と掃除しておきましょう。
ここまで、コンバインのよくある故障の原因3選をお伝えしてきました。
しかし、どうしてもコンバインが故障してしまうこともあるでしょう。
そこで次の章では、コンバインの修理・整備費用の相場についてお伝えします。
コンバインの修理・整備の費用・相場はどれくらい?
修理・整備費用は、コンバインのサイズやどのような修理内容にするかによって異なります。
ここではコンバインの主な3つの整備内容とその費用についてご紹介します。
- 点検
- 洗浄
- 修理
それでは1つずつみていきましょう。
点検
コンバインの点検・整備費用の相場30,000円〜65,000円です。
2条刈りのコンバインを整備するのに約30,000円、3条刈りのもので約40,000円、6条刈りのもので約65,000円かかります。
点検の内容は、ベルトの点検交換、熱風路の点検、排風路の点検、上下部ラセン点検、スロワーの点検、燃料漏れの点検、グリースアップなどが含まれているのが一般的です。
さらに、コンバインを使い終わって格納する前には、足回り土落としや出張料などを頼む場合は、追加の費用が必要になることもあります。
いずれにしても、コンバイン使用前の点検は接待に必要ですので、必要経費と割り切ってしまうのがいいでしょう。
洗浄
コンバインの洗浄代は10,000円〜というのが一般的です。
小さいものなら安くなる場合もありますし、大きい6条刈りのものなら少し高額になることもあります。
しかしながら、点検・整備費用の相場に比べると、比較的リーズナブルなので気軽に申し込む農家さんも多いです。
自分で洗浄するのも良いですが、業者に依頼して洗浄したほうがラクですし、内部までしっかりと清掃してくれるので、ネズミ被害にあうこともないでしょう。
普段は自分で洗浄して、コンバイン格納前には、業者による洗浄をしてもらうのがおすすめです。
修理
コンバイン修理の基本費用の相場は、1時間あたり5,000円からというのが一般的です。
部品交換が必要な場合は、基本費用に加えて部品交換代が必要になってきます。
ほかにも溶接が必要な場合には約1,000円が溶接代としてかかってきますし、レッカー代や運搬費、出張費用などが必要です。
もちろんコンバインのサイズによっても修理料金は異なりますが、すべての費用を合計すると最低で50,000円〜80,000円は用意していたほうがいいでしょう。
すこし高く感じるかもしれませんが、専門知識がないまま自分で修理すると、ほかの故障をまねいたり事故につながりかねません。
万が一コンバインが故障したときには、専門業者や農具屋さんに依頼するようにしましょう。
この章では、コンバインの修理・整備費用の相場についてお伝えしてきました。
コンバインを修理したり点検する際にどのくらいの費用がかかるのかお分りいただけたはずです。
コンバインの修理におすすめの業者3選
この見出しではコンバインの修理対応が可能な3社を紹介しています。
3社の特徴や対応範囲を記載しているので、参考にしてください。
クボタ整備サービス
クボタのコンバインをお使いの方は、まずクボタのアフターサービスを利用してみるのがおすすめです。
クボタでは、納品後1年以内のコンバインであれば無償(部品交換が必要な場合は有料)で点検整備が受けられます。
燃料漏れやちょっとした部品の不具合だけなら、このアフターサービスで十分に対応できます。
クボタのコンバインをご利用なら、気軽に問い合わせてみるといいでしょう。
神野農具
「クボタ以外のコンバインを使っている」もしくは「メーカー問わず整備や修理してほしい」という方は、神野農具見問い合わせてみましょう。
持ち込み修理はもちろん出張修理にも対応しているなど、自分でコンバインを持っていけないという人にも嬉しいサービス付き。
ほかの業者で部品を扱っていない場合でも、豊富な中古農具を扱っている神野農具なら柔軟に対応してくれます。
コンバインの修理にお困りの方は、ぜひ一度ご相談を。
有限会社サワイ
6条刈りなどの大型コンバインをお使いの方は、有限会社サワイへ修理依頼するのがおすすめです。
有限会社サワイでは、チェーンソーなどの小型農具から、トラクターなどの大型農具まで幅広い修理を請け負っています。
そのため大型コンバインが故障しても、熟練したスタッフが豊富な知識と経験を活かして対応してくれますよ。
「大型コンバインが壊れてどうしていいか分からない」という方は、ぜひ一度有限会社サワイに問い合わせてみてください。
この章では、3つのコンバイン修理業者をお伝えしました。しかし実際にどの業者にすればいいか分からない方も多いでしょう。
そこで最後に、コンバインを修理する際のちょっとした注意点をお伝えします。
コンバインを修理する際の注意点
コンバインの修理を業者に依頼する際には、かならず複数の修理業者から見積もりを取った上でどの業者にするか決めるようにしましょう。
複数の業者から相見積もりを取ることで、費用を抑えられますし満足のいく修理ができます。
秋の収穫シーズンにコンバインが壊れてしまったら、「一刻も早く修理したい!」と感じるのはわかります。
しかし、焦って評判の悪い業者に依頼してしまうと、かえって修理に時間がかかってしまうことだってあるのです。
コンバインが故障してしまったときは、ひとまず落ち着いて最低でも2つ以上の業者から見積もりを取りましょう。
そうすれば、ぼったくられる心配もありませんし、納得して修理を依頼することができます。
このように、コンバインが壊れて修理を頼む際は複数の業者から相見積もりを取ると安心です。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は、よくある故障の原因と修理方法・費用についてまとめてみました。
コンバインは米農家にとって欠かせない農具です。
そのため、普段からの定期的なメンテナンスや点検整備が必要です。
しかし、ベルトの破損やグリースの不足・配線の故障など、どうしても壊れてしまうこともあります。
万が一コンバインが故障してしまった時には、専門業者に修理を依頼しましょう。
その際に複数の業者から相見積もりを取ることを忘れずに。
焦らず落ち着いて、納得のいくコンバイン修理をしましょう!
またコンバインの買取を考えている方は、農機具王のコンバイン買取ページで実際の買取金額を掲載しているので参考にしてください。