中古農機具の買取相場はどれくらい?処分する前に知っておきたい高く売る方法[農機具王]

中古農機具の買取相場は?知っておきたい高く売る方法

皆さんはもう使っていない農機具をほったらかしにしていませんか?その農機具、実は高値で売れるかもしれません。
このページでは、中古農機具の買取相場や高く売るためのポイントについて、分かりやすく解説いたします。

農機具の買取とは?基本情報を解説

農業を支えてきた大切な農機具も、時が経つにつれて使わなくなることがあります。そんな時、ただ処分するのではなく、「次の役割」へとつなげる方法が農機具の買取なんです。

農機具買取は、生産者の皆様が使わなくなった農機具を、次に必要としている生産者様へとつなぐサービスです。

これまで活躍してきた農機が、別の生産者のもとで再び活かされるかもしれません。

さらに、処分する側の人にとっても、お金に変えられるというメリットがあります。
不要になった農機具が資産として評価されることで、新たな設備投資や運営の助けになることも。

もちろん、私たち買取専門業者ではなく、個人で売買をする事も可能です。

農機具はどこで売れる?売却先の選ばれる理由

農機具は様々な場所で売却できますが、売却先を選ぶ際には慎重な判断が必要です。
売却先としては、農機具の買取業者だけでなく、リサイクルショップやフリマアプリ、オークションサイトなどがあります。

フリマアプリやオークションサイトを通じて農機具の売却を試みる場合、自分で価格を設定し取引を進められる自由度が魅力です。ただし、これらの方法では取引の手続きや配送手配など、個別対応の必要がある上、売却直後に故障などのトラブルがあると、思わぬ手間がかかる場合もあります。

中古農機具の買取専門業者をオススメする理由としては、農機具の状態や市場価値に精通しているため、適切な査定を受けられる点が挙げられます。また、多くの専門業者では迅速な手続きや高価買取などのサービスを提供しており、手間を省いて効率的に売却が進められるため、利用者からの支持を集めています。特に、大型や重機類の農機具の買取では、自宅や倉庫までの出張サービスは非常に便利です。

中古農機具が持つ価値とは

中古農機具の価値は、年式や使用状況、メーカーによって異なります。
日本製の農機具は品質が非常に高く、高性能で長持ちするため、ヤンマー、クボタ、イセキといった著名メーカーの農機具は、中古市場でも根強い人気を誇ります。これにより、同じ機種でもメーカーの影響で買取価格が大きく異なることがよくあります。ブランド力が強い機器ほど高価買取が期待できるのです。

また、農機具の使用年数も重要な要素として挙げられます。実際、新しい農機具であればあるほど買取価格が高くなります。
ただし、古い農機具は「電子部品」が少ない為、修理のしやすさという点から海外人気のある古い農機具も値段が高くなる可能性があります。そのため、一般的に、新しい農機具ほど性能が良く、メンテナンスの手間も少ないため、買取価格が高くなります。しかしながら、製造から数十年が経過した古い農機具でも、状態が良いものであれば高額取引されるケースがあります。

たとえ壊れていても、有名メーカー製や需要がある種類であれば、スクラップとしてではなくリユース市場で価値を見出されることも珍しくありません。このため、「このトラクターは古いから破棄しようかな」と思う場合でも、見た目だけで判断せず、一度査定を依頼することをおすすめします。

農機具の買取相場や価格を把握する方法

農機具の買取価格や相場を把握することは、適切に農機具を売却するために重要です。
まず、複数の業者に査定を依頼し、その買取価格を比較することで、最終的に最適な買取価格での売却を実現しやすくなります。

相見積もりにはインターネットを活用すると、一度に多くの情報を収集できるため効率的です。各社のオンライン査定サービスを利用すれば、自宅にいながら簡単に複数の買取業者の査定を受けられます。
最近はLINEを使った写真査定や、ビデオ通話での査定などもあります。
もちろん、インターネットだけでなく、無料出張査定を行ってくれる会社がほとんどなので、直接自宅に来て査定を行ってくれるケースがほとんどです。
その為自宅にいながら簡単に複数の買取業者の査定を受けられます。

また、農機具専門の買取業者のホームページでは、相場価格や実際の買取金額を提示している場合が多いのでチェックしておく価値があります。

買取査定は無料で行っている業者がほとんどですので、手間を惜しまず複数社に依頼することで、納得のいく結果を目指しましょう。

「トラクター」の買取相場はどれくらい?

では、実際にトラクターの買取相場は、どれくらいかを見ていきましょう。
その馬力や状態、メーカーによって大きく異なりますが、一般的な買取価格は1万円から270万円と幅広い価格帯で取引されています。

※実際に農機具王で買い取ったトラクターの金額の一部を紹介します。

イセキ トラクター TH185
奈良店
買取価格 400,000円

クボタ トラクター FT240
青森上北七戸店
買取価格 1,150,000円

ヤンマー トラクター EG453
宮城白石蔵王店
買取価格 2,720,000円

田植え機やコンバインなど、車種別の買取相場

田植え機の場合、一般的な買取価格は1万円から200万円程度と幅広く、特にクボタやヤンマーといった主要メーカーのモデルは、需要が高いため比較的高額での取引が期待できます。

※実際に農機具王で買い取った田植え機の金額の一部を紹介します。

イセキ 田植え機 PQZ45K
福岡店
買取金額 120,000円

クボタ 田植え機 WP60D-SP F
新潟店
買取金額 1,000,000円

イセキ 田植え機 NP70
青森上北七戸店
買取金額 2,000,000円

また、コンバインに関しても買取価格は1万円から300万円程度の範囲で取引されることが一般的で、車種の状態や使用年数が価格に直接影響します。

※実際に農機具王で買い取ったコンバインの金額の一部を紹介します。

三菱 コンバイン コンバイン VM4
岐阜店
買取価格 70,000円

イセキ コンバイン HFG447G-VW
茨城店
買取価格 2,000,000円

ヤンマー コンバイン AG6100R
青森上北七戸店
買取価格 3,100,000円

続けて、その他の機械の相場価格や実際の買取金額についてご紹介します。

【管理機・耕運機】
※実際に農機具王で買い取った管理機・耕運機の金額の一部を紹介します。

クボタ 耕運機 K1-70
宮崎店
買取金額 20,000円

ヤンマー ミニ耕運機 YK650MR
滋賀店
50,000円

ヤンマー 管理機 MK105F
山形新庄店
買取金額 350,000円

【トレーラー・運搬車】
※実際に農機具王で買い取ったトレーラー・運搬車の金額の一部を紹介します。

ヤンマー 運搬車 FDA183
福井店
買取金額 10,000円

スター トレーラー TMT3520
宮城白石蔵王店
買取金額 170,000円

サンワ トレーラー MHT-JWB
長野店
買取金額 250,000円

【籾摺機・計量機】
※実際に農機具王で買い取った籾摺機・計量機の金額の一部を紹介します。

イセキ 籾摺機 MGJ3
三重店
買取金額 20,000円

タイガー 自動選別計量器 XRV-32A
千葉店
買取金額 150,000円

サタケ 籾摺機 NRZ550
群馬店
買取金額 300,000円

【草刈機】
※実際に農機具王で買い取った草刈機の金額の一部を紹介します。

佐藤 ロータリーモア― RS610
長野店
買取金額 20,000円

千葉店
共立 ハンマーナイフモア HR663
買取金額 130,000円

ニプロ スライドモア TDC1200
宮城白石蔵王店
買取金額 300,000円

【除雪機】
※実際に農機具王で買い取った除雪機の金額の一部を紹介します。

ホンダ 除雪機 SB800
福井店
買取金額 40,000円

ホンダ 除雪機 HSM1380i
秋田能代店
買取金額 190,000円

ヤナセ 除雪機 Y10-18G
長野店
買取金額 250,000円

高額を目指すためのコツとタイミング

買取相場を知り、実際に農機具を売る際、「なるべく高い金額で売りたい」と思う方が多いのではないでしょうか。少しでも高く売るには、適切なコツとタイミングを押さえておくことが不可欠です。

コツその1[1日でも早く]

中古農機具の価格相場は常に変動しており、一般的に製造から時間が経つほど査定額は低下してしまう傾向にあります。そのため、使わない農機具を屋外に放置して劣化させてしまう前に、1日でも早く査定に出すことが重要です。特に、雨ざらしでサビが発生してしまうと、買取価格に大きな影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。海沿いにお住まいの場合は海から来る潮風でも錆びてしまう事があるので、注意をしましょう。

コツその2[メンテナンスが行き届いている]

さらに高値で売却するには、農機具が正常に動作することも大切です。故障している場合でも買取が可能なケースはありますが、使用可能な状態のうちに査定に出すことで、より高い金額での売却が期待できます。一方で、簡単に修理可能な不具合がある場合は、事前に対応しておくことで査定額の向上につながる場合があります。

タイミング[繁忙期の直前]

農機具を売却する際は、需要が高まるタイミングをうまく活用することが高値買取につながります。例えば、田植機の需要が高まるのは田植えシーズンに近い時期、具体的には3月から6月頃です。このような農作業の繁忙期に合わせて売却することで、査定額アップが見込めるでしょう。同様に、秋の収穫に合わせたタイミングで収穫用の農機具を売ると、需要に乗じて相場が高くなる可能性が高まります。

おすすめのメンテナンス方法で査定金額をアップ

農機具の査定金額をアップさせるコツとして、適切なメンテナンスを行うこととご紹介しました。そこで、かんたんにできるオススメのメンテナンス方法をご紹介します。

メンテナンスその1[エンジンオイルの交換やフィルターの清掃]

機械の性能を良好な状態で維持するため、エンジンオイルの交換やフィルターの清掃をしっかりと行うことで、査定時に良い状態をアピールすることができます。加えて、車体に付着した土や汚れをしっかり落としておくと高額査定につながりやすいです。汚れが残ったままの場合、外観から印象が悪くなり、査定額にも悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

メンテナンスその2[定期的にエンジンを動かしておく]

農機具を長期間使用しない場合でも、定期的にエンジンを動かしてバッテリーが上がらないようにすることが大切です。エンジンがかからなくなると修理が必要になり、査定額が大幅に下がってしまう可能性があります。また、査定前には試運転をして動作確認を行い、動作不良やその他の問題がないかをチェックしておくことも重要です。これにより、査定士に信頼感を与え、好印象を与えることが可能になります。

メンテナンスその3[屋内保管]

さらに、保管環境にも配慮することが査定金額アップのポイントです。農機具を屋外に放置すると、直射日光や雨風によりさびや劣化が進むため、乾燥した屋内での保管をおすすめします。もし屋内保管が難しい場合は、防水性のあるビニールシートを使用して雨や湿気を防ぎましょう。ビニールシートを使用する際は、アスファルトやコンクリートのように湿気がたまりにくい地面の上で保管すると効果的です。

日ごろから定期的なメンテナンスと正しい保管方法を心がけていることは査定士にもきちんと伝わります。大切に扱われてきたものは査定時にも高評価を得ることが期待できます。ご紹介した方法を参考に、大切な農機具を良好な状態で維持することを目指しましょう。

おすすめ!中古農機具の売却先選び

中古農機具を売却する際には、売却先の選定が非常に重要です。売却先によって買取価格やサービス内容が大きく異なるため、それぞれの特徴や利点を正確に理解し、自分にとって最適な業者を選定することが、スムーズな売却と高い満足度を得るためのカギとなります。

全国対応の買取業者を選ぶ理由

全国対応の買取業者を選ぶメリットには、利便性と多様な査定基準があります。広範囲で営業を行っているため、地域を問わずサービスを利用できるだけでなく、査定可能な農機具の種類も豊富です。また、全国的な販売網を活用し、地域ごとの相場差に左右されることなく、適正価格での買取が期待できます。

さらに、サービスの充実度も全国対応の業者が評価される理由の一つです。無料査定や出張査定を行っている業者も多く、顧客の負担が軽減される仕組みが整っています。口コミや評判で信頼できる業者を選ぶと、売却後のトラブルも回避できます。

特に、古い農機具や壊れた農機具でも積極的に買取ってくれる業者が多いため、どのような状態の製品でも安心して依頼できるのは魅力的です。

地元の業者利用のメリット・デメリット

地元の業者の利用には、身近さやコミュニケーションのしやすさといったメリットがあります。地域密着型の業者は、地元の農業事情や市場の特性に精通しているため、農機具の適切な査定が期待できます。さらに、地元住民との強い信頼関係を重視する姿勢があることで、取引がスムーズに進む可能性が高いのも利点のひとつです。

一方で、地元業者にはいくつかのデメリットも考えられます。規模が小さい場合、取り扱える農機具の種類が限られていることや、最新の相場情報へのアクセスが不足している可能性があります。また、地域に特化して活動している業者は、全国的な業者と比べると買取価格がやや劣る場合もあるため注意が必要です。

複数の業者と査定内容を比較し、自分のニーズや条件に最も合った業者を選ぶことが重要です。

口コミを活用し最適な業者を見つけよう

中古農機具の売却先を決定する際には、口コミの活用が非常に効果的です。
実際に農機具の買取を行った人々の体験談を参考にすることで、業者の信頼性や査定の質についての貴重な情報を得ることができます。口コミ情報をチェックする際には、インターネット上の口コミサイトやSNSを活用し、地元業者だけでなく全国的な業者も対象にリサーチを行うとよいでしょう。

特に、農機具の買取における査定額の妥当性や取引の透明性、迅速な対応についての情報を収集することは、信頼できる業者を見極める鍵となります。口コミを利用することで、地元に詳しくない業者に対する不安を軽減できる点もメリットの一つです。信頼性の高い情報をもとに最適な業者を選ぶことで、農機具の買取において満足のいく取引を進めることが可能になります。

農機具の買取査定時の注意点とは?

では、実際に農機具の買取査定を依頼したとき、何か用意する必要があるのか、当日はどうすればいいのかといった具体的な準備を解説します。

買取の際に準備すべき書類や情報

査定金額に満足し、買い取ってもらう場合に必要な書類や情報があります。

古物商の取引には身分証明書の提示が必要になるため、運転免許証やマイナンバーカードなどの有効な身分証明書も忘れずに準備しておきましょう。

また、農機具の購入時の書類、取扱説明書、そして整備記録などの関連書類を用意しておくことが大切です。さらに、機械に付属しているオプション品や工具などの付属品も忘れずに準備しましょう。これにより、農機具の状態や使用履歴、付属品の有無を業者に正確に伝えることができ、査定を円滑に進められます。

査定金額の交渉術

査定金額の交渉術は、買取価格を向上させるために欠かせない重要なスキルです。

おすすめの方法として、複数の業者から相見積もりを取っていることを査定士に話してみましょう。これにより市場の相場を把握できるだけでなく、他の会社と比較することで、より良い条件を提示する業者を見つけやすくなります。

交渉を進める際には、自分が売却を検討している農機具の特徴や状態をしっかりと伝えることがポイントです。農機具の型番や製造年、購入価格などの基本的な情報を把握しておくと、業者からの質問にも的確に答えることができ、信頼感を高めることが可能です。こうした具体的な情報をもとに交渉することで、業者側も納得しやすくなります。

また、他の会社と比較した際のメリットやデメリットについても冷静に分析し、提示価格が想定より低い場合はその理由を丁寧に確認することが重要です。これにより、交渉の余地を広げつつ、より良い条件を引き出す可能性も高まります。

まとめ:農機具を少しでも高く売るためのポイント

ここまで、中古農機具の買取相場と農機具を少しでも高く売るためのポイントを解説してきました。
その要点を以下の通り、まとめてみました。

・買取相場を調べる(金額には幅があります)
・査定金額は農機具のメーカー、機種や型番、製造年数、車体の状態などに左右される
・高額買取を目指すなら、日常的なメンテナンスと売るタイミング
・複数の買取業者に査定を依頼(農機具の買取専門業者がオススメ)

全体的な流れとして、最初に市場情報を調べ、次に車体の状態を点検し、繁忙期前の時期に、複数の業者に査定を依頼する、という計画的なアプローチが、高値での売却を目指すポイントとなります。このようなステップを踏めば、自分の農機具を適切に評価してもらい、より高い価格で売却することが期待できるでしょう。

  • 投稿日
  • 更新日
  • 著者 農機具王 編集部
  • カテゴリー 農機具買取全般

農機具王 編集部