有機肥料と化学肥料の違いとは?
こんにちは☀
小学校の時、朝顔の肥料を口に入れて怒られたエコトラです❗
私は、小学校の授業の小さな畑でミニトマト作りをしたり、
植物委員会の人のお手伝いをしていた時も、
学校の花壇に肥料や水を撒いていました
小さい時は肥料の重要性をよくわかっていませんでしたが、
大人になり、全国を回ると、農家さんから肥料の話をよくお聞きしました❗
「有機肥料の方が良い」
「化学肥料と混ぜて使った方が良い。」など、
農家さんそれぞれにこだわりがあったのも印象に残っています。
私自身が、有機肥料と化学肥料の違いに興味がありましたので、
今回は、そんな2つの違いについて、お話していきます❗
有機肥料(有機質肥料)とは、油粕や米ぬかなど植物性の有機物、
鶏糞や魚粉、カキ殻など動物性の有機物を原料にした肥料の事です❗
※そもそも有機(有機質)とは?
炭素を含む化合物。
簡単に言えば、置いておけば腐るものとの事です😲
有機肥料は、土の中の微生物が分解してくれます。
その微生物が分解した生成物などによって、保水性、排水性の良い土壌が出来上がります。
土の緩衝力も高まる為、最適な土壌づくりに欠かせない肥料です。
ただし、分解には当然時間がかかりますので、有機肥料には即効性がありません。
また、微生物の協力が必要なため、微生物の活動によって肥料の効果が、
左右されてしまうという難点もあります💧
また、化学肥料と比較すると、有機肥料の製造には発酵が必要となる為、
化学肥料のように工場での大量製造ができず、結果的に成分量当たりの価格が高くなります。
まとめると・・・
・肥料としての効果が長く続く
・土壌中の微生物の種類が増える
・土壌が改良されるメリットがある
・土の緩衝力(養水分を保持し供給する力)が高まる
・効果が出るまで時間がかかる。
・土の状態などによって、効果が左右されてしまう
・成分量が化学肥料ほどはっきりしていない
※一反の田んぼに「●●kg施肥すると良い」などと断言できない
・化学肥料より成分量当たりの価格が高い
・分解する間、ガスや熱が出る。虫が発生しやすい
化成肥料は、無機物の肥料原料を化学的に加工して作られたものです。
無機質肥料とも呼ばれます。
また、化学肥料の中でも、
肥料の三要素のうち複数の成分を含んだ複合肥料と、
一つの成分だけを含む単肥の2種類に分かれます。
※肥料の三要素とは?
チッ素、リン酸、カリの3つの肥料成分の事です。
それぞれ効果が違います。
・チッ素は、開花・結実を促すため、
葉や茎などの成長に欠かせない「葉肥(はごえ)」ともいわれます。
簡単に言うと、植物を大きく育て、葉色を濃くしてくれます。
・リン酸は「実肥(みごえ)」といわれています。
花数・実着きをよくしたり、根の伸長を促進してくれます。
・「根肥(ねごえ)」といわれるのがカリです。
葉で作られた炭水化物を根に送り、根の発育を促したり、
病気や寒さなどに対する抵抗力を高める働きがあります。
そもそも植物は、無機化された栄養分を吸収するようにできているため、
先取紹介した有機肥料も、
微生物によって無機物に分解されないと吸収されません。
一方で、化成肥料は植物が吸収しやすいように、
特定の栄養素を化学合成したものなので、
撒いたそばから吸収される為、即効性があります。
また保管しやすく購入しやすい為、
現代の農業で使用される肥料は化学肥料が主流となっています。
いろいろまとめますと、
・粒の形や大きさが均一、施肥量を管理しやすい。
・すぐに吸収される為、効き目が早い
・有機肥料よりも安価で手に入りやすい
・においやガスの発生がない
・土壌改良効果はないため、土の緩衝力(かんしょうりょく)が弱まってしまう
・即効性はあるが、持続性はない
・肥料焼けを起こしやすい
2つの肥料をものすごく簡単に言うのであれば、
・有機肥料は土に効果を与える❗
・化学肥料は農作物に効果を与える❗
といったイメージでしょうか。
化学肥料ばかりでも、土がダメになりますし、
有機肥料にこだわり、ガスで作物がダメになったという話もあります。
農家さんそれぞれの土地の状態、作物などによって、
使い方は変わってくると思いますが、
こう見ると、両方をうまく使っていくのが一番かなと思います
いかがでしたでしょうか❓
私自身が知らない事もあり、非常に勉強になりました。
また、肥料の話も別の記事でしていきたいと思います。
以上、エコトラでした❗
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